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読了:東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ 東野作品人気ランキング発表, 東野圭吾作家生活25周年祭り実行委員会 [読書日記]

* 東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ 東野作品人気ランキング発表, 東野圭吾作家生活25周年祭り実行委員会, 講談社, 9784062772099

タイトル通りの本である。これは2012年の出版なので、その趣旨からすると何を今さら・・・ということになるのだが、実は書棚の積読の山に埋もれていて、本当にいまさら掘り出して読んだ、というもの。

冒頭は、読者投票のランキングと、上位作品に添付されている投票者の一口コメント。これは個人的にはまぁどうでも良いやと斜め読み。

次が眼目である。著作発表順に、作品ごとに東野自身がつけたコメント(初出はそれぞれ異なる)を集めた一大解説集になっているのだ。著作発表順なので、「この作品は全く売れなかった」「これもまた売れなかった」のようなコメントが続き、つい苦笑したくなるあたり、東野のサービス精神(?)が窺えたりする。これを通読して、実は東野作品は全作読んでいるわけではないのだが、この目録によると、どうやらマイナーなノン・シリーズものを集中的に読了していることに気付く。ガリレオシリーズと<笑>シリーズは全部読んでいるけど、加賀百万石シリーズは殆ど読んでいない上、読んだのは最初の2作のみのよう。(ちなみに東野作品の蔵書は本書も含めて45冊。2012年時点で77作品がでているということなので軽く半分は超えていて、それでこの偏りと・・・。)

ちゃんと順序立てて読まないとなぁと思わされたカタログでした。
まぁそういう意味では講談社の術中にまんまとはまったのかもしれない。

東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ 東野作品人気ランキング発表 (講談社文庫)


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読了:図書館の殺人, 青崎有吾 [読書日記]

* 図書館の殺人, 青崎有吾, 東京創元社, 9784488443146

裏染くんシリーズの第4弾。
長編としては「体育館」「水族館」に続いての「図書館」である。

例によって神奈川県立風が丘高校の周辺で殺人事件が勃発。レギュラーメンバ-である県警の刑事をはじめ、面白おかしい面々が事件の謎に挑むのだが・・・という話。この作品も、高校生のみなさんが例によって飛ばしまくっているさまが楽しい、というのに尽きる。途中何度も吹き出しそうになりながら楽しく読み終えることができた。全体の構成も奇をてらったりすることなく、ちゃんと時間軸に沿った地の文が並んでいるので、謎に挑む(つもりの)読者側としても安心して読み進められるのだ。

本作にも、例によって「読者への挑戦」が挿入されている。これもある意味でみどころ。ちょっと都合の良すぎる偶然やら、わざとらしい伏線やら、文章で説明されても全然わからん事実とか、警察官の言動がさすがに不自然すぎるとか、突っ込みどころはいろいろとありますが、もうこれはナンセンスとライトノベルの皮をかぶせた論理パズル、ということで良さそう。

いやほんと楽しい。次作も期待してしまいます。

図書館の殺人 (創元推理文庫)


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