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読了:マリアビートル, 伊坂幸太郎 [読書日記]

* マリアビートル, 伊坂幸太郎, KADOKAWA, 9784041009772

2022年にハリウッドで実写映画化された原作小説。伊坂作品は初読。

裏表紙には「娯楽小説の到達点!」などとある。文庫で500ページあまりとそれなりに大部。登場人物はかなり危ない経歴の持ち主ばかり、それぞれの視点に切り替わりながら物語が進行する形式だ。

まあまあ普通にサスペンスものか極道ものの映画になりそうだよねと思いながら読んでいると、胸糞が悪くなるような少年の話が長々と挿入される。(こいつ絶対に最後のほうでひどい目に合う役柄だよな)などと思いながら読み進めると、新幹線車内のあっちこっちでどんどん人が死ぬ。人によっては、大量に出血してるだろう状況で死ぬ。すごい匂うと思うんだけれど、しかし名もない他の乗客たちはだれも異常に感じないらしい(なんじゃそりゃ)。

頭がハテナだらけになりながらも、ようようラストまでたどり着きましたが、うーん。うーーーーん。
個人的には伊坂作品にはもう手を出さない気がしますね。

あとですね、細かいけれど乗り鉄的に、最後の最後で超ひっかかる点。
新幹線の3人掛けのほうの座席は、後ろの席に人が座ってたら脚が邪魔で回転できないんですよね。しかもこんなふうに強引な操作でなんてとてもとても。伊坂氏はグリーン車しかのったことがなくて知らなかったんじゃないのかなあ。
ここ、かなり格好いい見せ場のシーンだったんだろうけど、残念ですね。映画化するんだったら何か設定を変えないとですね(0系ひかり号で1966年を舞台にするとかがオススメ。あ、携帯電話が無いか(笑))。しかし本作は2010年発表だからE2系で確定だし、解釈の変えようがないですね。

マリアビートル (角川文庫)


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