読了:開化鉄道探偵 第一〇二列車の謎, 山本巧次 [読書日記]
* 開化鉄道探偵 第一〇二列車の謎, 山本巧次, 東京創元社, 9784488439224
明治初頭の鉄道運行の現場を舞台にしたミステリ小説である。
山本作品は2作目の読了。前に読んだのは本作の第1弾である「開化鉄道探偵」。
事件の発端は貨物列車の脱線事故。といっても駅到着直前で時速10kmだったので貨車が何両か壊れただけで人的被害なしというものなのだが、その壊れた貨車から千両箱(!)が見つかって、というお話だ。前作と同じホームズ役+ワトスン役のメインキャスト+(当時としては)お転婆な奥さまが新しく登場。なかなか賑やかしいストーリー展開で楽しく読めるのだが、鉄道ネタは、えっ結局これだけ?という感じで、個人的にはやや肩透かし。
犯人捜しの謎解明ポイントの1つでもあって重要シーンでもあるのだが、あまり細かく描写しても、鉄道マニアではない一般の読者(笑)にはイメージがわかない可能性を考慮したのかしらん。
ただ読んでいて、ちょっと話があっちにいったりこっちにいったり落ち着かない感。ストーリはそれなりに納得感あるし、ふつうに読んでいてエンタメ的に面白いのですが、登場人物が多いのもあってかバタバタ感が気になりました。
明治初頭の鉄道運行の現場を舞台にしたミステリ小説である。
山本作品は2作目の読了。前に読んだのは本作の第1弾である「開化鉄道探偵」。
事件の発端は貨物列車の脱線事故。といっても駅到着直前で時速10kmだったので貨車が何両か壊れただけで人的被害なしというものなのだが、その壊れた貨車から千両箱(!)が見つかって、というお話だ。前作と同じホームズ役+ワトスン役のメインキャスト+(当時としては)お転婆な奥さまが新しく登場。なかなか賑やかしいストーリー展開で楽しく読めるのだが、鉄道ネタは、えっ結局これだけ?という感じで、個人的にはやや肩透かし。
犯人捜しの謎解明ポイントの1つでもあって重要シーンでもあるのだが、あまり細かく描写しても、鉄道マニアではない一般の読者(笑)にはイメージがわかない可能性を考慮したのかしらん。
ただ読んでいて、ちょっと話があっちにいったりこっちにいったり落ち着かない感。ストーリはそれなりに納得感あるし、ふつうに読んでいてエンタメ的に面白いのですが、登場人物が多いのもあってかバタバタ感が気になりました。