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読了:完璧な犯罪--ベストミステリー短編集--, 鮎川哲也 [読書日記]

* 完璧な犯罪--ベストミステリー短編集--, 鮎川哲也, 光文社, 9784334765699

鮎川哲也の短編アンソロジー。光文社から何冊かシリーズで出ているものの第5弾だ。

今回は倒叙ものを集めたアンソロジーになっていて、主にアリバイトリックに焦点を当てている。いかにして偽のアリバイを構築するか、そしてそれがいかに崩壊していくか、が物語のポイント。特徴的といえるのは、主人公(=犯人である)がアリバイトリックの案出に、本格推理小説を徹夜で読み込んで活用するといった描写が目立つあたりだろうか。ある意味、楽屋落ちというか、メタミステリに近い取扱いといえて、なかなか面白い取り組みだ。(フェル博士ほどではないにせよ。。。)

鮎川哲也コンプリートを目指すなら読んでおかねば、というところだろうか。

完璧な犯罪: ベストミステリー短編集 (光文社文庫)


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コースケ

kteradaさん、こんばんは。
私も過日、本書を読了しました。
犯人が一生懸命推理小説を読んで、
アリバイトリックや殺人トリックを考えに考えて
犯行に及ぶ・・・があっけなくそれが
見破られてしまうのが本書の特徴で
まさに「完璧な犯罪」というタイトルはそれを
皮肉っているなあと感じました。


by コースケ (2013-06-12 23:09) 

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