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読了:ヨーロッパおもしろ鉄道文化―ところ変われば鉄道も変わる 海外鉄道サロン [読書日記]

* ヨーロッパおもしろ鉄道文化―ところ変われば鉄道も変わる, 海外鉄道サロン, 交通新聞社, 9784330215112

タイトルの通りの本である。日本からの一般旅行者(もしくは鉄道旅行を目的とした旅行者)が、現代のヨーロッパの鉄道を利用するにあたっての背景知識やらちょっとした注意などを読み物風にまとめたもの。店頭で目に付いてパラっと立ち読みしてから購入。

通読してみて、まあ当たりかな、と思われる。
この手の本では企画の段階で、素人向けをねらいすぎて表面的なハウツー記述に偏りすぎたり、または、鉄道好き読者を想定しすぎてマニアックな内容に走ってしまったりしがちだが、なかなか落ち着いた内容選定や文章構成となっていて好感である。

内容は、チケットの確保方法から始まって、車内でのマナーの紹介(+執筆者の失敗談も)、駅の構造の注意、などなど。
感心したのは、いくつかのキーとなる現地語の表現がそのままのつづりで書かれていたりするところで、このへんはとても実用的だ(個人的には用語系はもう少し拡充して欲しい気もする)。

さて本書の対象読者だが、ヨーロッパの鉄道による旅行を現に計画していたり、将来的に行きたいなと思っている人が対象のようだ。
とはいえ、パックツアーで出かける人は読んでもあまり有意義でない(無意味とは言わないが)と思われる。たぶん読んでよかったなと思える人は、(鉄道に限らず)旅行計画を自分で立てるほうが好きな人、日本で時刻表を使って鉄道を使った旅行計画が自分で立てられて窓口で自分で切符を買える人、英語もしくは現地語が(少なくともぎりぎり意思疎通レベルでも)操れる人、というところか。

文中でも触れられているが、ヨーロッパ域内のある程度長距離を鉄道移動しようとするならトマスクックの時刻表を参照したりすると思うが、それとあわせてこれを読んでおくと、初めてでも多少安心、といったところ。あまり構えず、気軽に斜め読みするのがよいでしょう。

ヨーロッパおもしろ鉄道文化―ところ変われば鉄道も変わる (交通新聞社新書)


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itankentanotankentai

 こんにちは。nice!つながりでやってきました。

 teradaさんは,鉄道旅行,鉄道紀行がお好きなのでしょう。私自身ヨーロッパの鉄道旅行は好きなのですが,マナーはよくわかりません。例えば,車内でお酒は飲んでいいのかとかいけないのかとか,飲んでもいいけど持ち込みは避けるべきなのか,とか,夜行列車のコンパートメントは可なのか不可なのかとか...。いや,飲まなければすべて解決するんですけどね(でも,宮脇俊三ファンとしては飲まずにはいられませんよね。)。

 先日,ロンドンまで出かける際に,グレートブレックファーストが出る,との広告につられ一等車で出かけたのですが,出てきたのはトースト一枚と飲み物でした...。
by itankentanotankentai (2011-08-13 22:34) 

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