SSブログ

読了:さよならの儀式, 宮部みゆき [読書日記]

* さよならの儀式, 宮部みゆき, 河出書房, 9784309419190

宮部みゆきのSF短編集。帯紙によると短編集をまとめるのは初らしい。

収録は「母の法律」「戦闘員」「わたしとワタシ」「さよならの儀式」「星に願いを」「聖痕」「海神の裔」「保安官の明日」の7編。短編とはいえ、どれもまあまあボリュームのある作品が収録されている。ページ数もそうだが、宮部みゆきばりの緻密な書き込みがそう感じさせるのかもしれない。
このストーリーテリングに身をゆだねるのが、やっぱりとても幸せな気分。

表題作「さよならの儀式」、最近のニュースで火星探査機がまもなく機能停止になりますメッセージを地球に送ってきた、なんてのを読んだばかりで、読み終わる直前でちょっとうるっと。

個人的には「戦闘員」がイチオシ。SF的な興味としても星新一っぽい面白い題材だし、自分自身がそれなりにトシをとってきているのもあるのか主人公のじいさん(失礼!)の行動や思考のあれやこれやに何だか共感。この作品、なんとなく筆もすごく快調に走っているような気がするのは、そういや宮部みゆきもいい歳だしというのも関係あるのかしらん。


さよならの儀式 (河出文庫 み 33-1)


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。