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読了:真夏の日の夢, 静月遠火 [読書日記]

* 真夏の日の夢, 静月遠火, KADOKAWA, 9784048703468

表紙絵がライトノベルっぽいミステリである。静月作品は初読。
帯紙には「ドタバタコメディと思いきや」「複線の数々」「驚きの結末!!」などの煽り文句が躍る。裏表紙を読んで、バイオスフィアみたいな話かなあ、密室殺人ってことかなあ、と思いながら読み始める。文字も大き目だし会話文も多いし、2時間ばかりで読了。

う~~~~~ん。

総じて(ドリフ並みの)ドタバタ劇だし、確かに伏線ぽいものはいくつか。驚きの結末を描いているのもその通り。帯紙はうそを言ってはいない。

ただこれがミステリかっていうとどうなんでしょう。
メインの伏線として引いたと思われるコレは、平成初期ごろ手あかがついた有名なやつだし(そのつもりで読んでるとすぐ分かっちゃう)、終盤で明らかになる大掛かりな「驚き」の話は、ドイルにまで遡る超有名ネタとようするに同じ。

あとはそうですね、とある登場人物についての救急隊発言(上の①と根は同じ)につい噴き出したのが収穫といえば収穫。笑

あ、でも、よく見たらどこにもミステリだなんて書いてないな。
そうか、そういうことか!(カヲ○)

真夏の日の夢 (メディアワークス文庫)


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