読了:論理爆弾, 有栖川有栖 [読書日記]
* 論理爆弾, 有栖川有栖, 講談社, 9784062931762
有栖川の「探偵ソラ」シリーズの第3弾である。
今回はまたまた舞台を移し、九州の山奥の落人伝説があるという村へと「ソラ」はやってくる。
少々閉鎖的な村人像、なにやら謎めいた雰囲気の元・庄屋という屋敷、そのような状況下で調査活動を始める「ソラ」だったが、しかし事故でトンネルを失った村は孤立してしまい、おりしも謎の死体消失事件(?)が勃発、さらに・・・という展開で連続殺人事件が描かれるのだ。
山向こうの隣町で同時進行するテロ事件が微妙に話の展開に絡んで、この物語の舞台が現実の日本とはパラレルワールド的な異なる状態であることを思い出させ続けるのも進行上のポイントの一つか。
内容ですが(前2作から考えてそう思ってはいけないのだが)、本格ミステリだと思って読んではいけない。
本作はあくまでミステリの体裁なのですが、まぁ終盤などだいぶ掟破りな感じなので、これが名作なのか駄作なのかはもう少し後の時代の評価を待たなくてはいけないかもしれない、という気がする。
全般的には、面白いトリックを思いついたので書いてみました、というよりは、主人公たる「ソラ」の成長するさまを描くうえで事件が必要だったのでだいぶ奇抜なストーリだけれど書いてみました、という印象を受けた。こういう大長編前提的な構成は、好き嫌いが分かれるかもしれない。
とりあえずシリーズ完結するまで読んでみようか、というところでしょう。
有栖川の「探偵ソラ」シリーズの第3弾である。
今回はまたまた舞台を移し、九州の山奥の落人伝説があるという村へと「ソラ」はやってくる。
少々閉鎖的な村人像、なにやら謎めいた雰囲気の元・庄屋という屋敷、そのような状況下で調査活動を始める「ソラ」だったが、しかし事故でトンネルを失った村は孤立してしまい、おりしも謎の死体消失事件(?)が勃発、さらに・・・という展開で連続殺人事件が描かれるのだ。
山向こうの隣町で同時進行するテロ事件が微妙に話の展開に絡んで、この物語の舞台が現実の日本とはパラレルワールド的な異なる状態であることを思い出させ続けるのも進行上のポイントの一つか。
内容ですが(前2作から考えてそう思ってはいけないのだが)、本格ミステリだと思って読んではいけない。
本作はあくまでミステリの体裁なのですが、まぁ終盤などだいぶ掟破りな感じなので、これが名作なのか駄作なのかはもう少し後の時代の評価を待たなくてはいけないかもしれない、という気がする。
全般的には、面白いトリックを思いついたので書いてみました、というよりは、主人公たる「ソラ」の成長するさまを描くうえで事件が必要だったのでだいぶ奇抜なストーリだけれど書いてみました、という印象を受けた。こういう大長編前提的な構成は、好き嫌いが分かれるかもしれない。
とりあえずシリーズ完結するまで読んでみようか、というところでしょう。
kterada さん、こんにちは。
このシリーズ、そういう建て付けなんですね。
有栖川有栖だから本格ミステリだろうと思って、「読まなきゃ」と思っていましたが、うーん、悩みます。
by 31 (2015-09-27 10:10)