読了:問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門 横田尚哉 [読書日記]
* 問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門, 横田尚哉, ディスカヴァー・トゥエンティワン, 9784887598324
問題の根っこを分析するための手法として、VE (Value Engineering)のFAST分析を紹介して、それをいくつかの平易な例をあげて読者に考えさせる、という体裁のいわゆるスキルアップ本。分野としては、「そもそも思考」とか、何故?を5回、などの方法論と根は一緒である。
帯紙を見てVEがらみのテクニック本のつもりで読み始めたが、決してそうではなく、どちらかというとVE的な考え方の啓蒙本に近いものだった。まあ、それはそれで、例えば冒頭紹介される事例の「視覚障害者向け点字ブロック」のデザインの話など、とても興味深く読めたのでよしとしましょう。
書籍全体としては、先にも書いたように考えかたの啓蒙本なので、VEを知っている読者が読むと、分析手法的な内容はちょっと物足りない。しかし、そもそも、VE自体は単なる分析手法ではなく、問題解決手段のひとつであるはずなので、実社会のいくつかの問題点をVE的手法で分析してみせるという本書の内容は、なかなか含蓄を含んだ物といえる。実際、点字ブロックをFASTでここまで機能分割できるとは思ってもいなかったので、結構ためになりました。
でもまあ、単行本で読むほどでもないかも。新書くらいになってくれると内容的に相応ですかね。
問題の根っこを分析するための手法として、VE (Value Engineering)のFAST分析を紹介して、それをいくつかの平易な例をあげて読者に考えさせる、という体裁のいわゆるスキルアップ本。分野としては、「そもそも思考」とか、何故?を5回、などの方法論と根は一緒である。
帯紙を見てVEがらみのテクニック本のつもりで読み始めたが、決してそうではなく、どちらかというとVE的な考え方の啓蒙本に近いものだった。まあ、それはそれで、例えば冒頭紹介される事例の「視覚障害者向け点字ブロック」のデザインの話など、とても興味深く読めたのでよしとしましょう。
書籍全体としては、先にも書いたように考えかたの啓蒙本なので、VEを知っている読者が読むと、分析手法的な内容はちょっと物足りない。しかし、そもそも、VE自体は単なる分析手法ではなく、問題解決手段のひとつであるはずなので、実社会のいくつかの問題点をVE的手法で分析してみせるという本書の内容は、なかなか含蓄を含んだ物といえる。実際、点字ブロックをFASTでここまで機能分割できるとは思ってもいなかったので、結構ためになりました。
でもまあ、単行本で読むほどでもないかも。新書くらいになってくれると内容的に相応ですかね。
お読みいただき、有難うございます。
身近なものを機能分析すると癖になりますね。
by 横田尚哉 (2010-11-17 09:14)
自己コメント:
点字ブロックデザインについて、偶然よい情報を得たのでここにリンクしておく。
http://iatss.or.jp/pdf/tenji.pdf
視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の適正な設置のためのガイドブック
by kterada (2010-12-01 00:51)