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読了:隻眼の少女, 麻耶雄嵩 [読書日記]

* 隻眼の少女, 麻耶雄嵩, 文藝春秋, 9784167838461

麻耶雄嵩の長編ミステリ。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞のダブル受賞作。2010年発表の作品である。
どうしたってくせのある麻耶作品、これが9冊目とあまり手広くは読んでいなかったのだが、たまたま表紙を見かけて購入。しばらく積読になっていたもの。

舞台はとある寒村。一軒だけある温泉宿に逗留していた「俺」が殺人事件に巻き込まれるのだが、そこへ登場した少女探偵「御陵みかげ」が鮮やかな推理で彼の窮地を救い・・・という出だしである。
麻耶らしい、持って回った舞台設定と、微妙にわざとらしい登場人物たちのセリフ回しを楽しみながら読んでいくのだが、それとは関係なく事件のほうは急スピードで進んでいくのだ。そして終盤に待ち受けるどんでん返しに次ぐどんでん返し。そしてそして、とんでもない結末。

途中の展開に多少引っかかるところも無きにしも非ずでしたが、自分はまあまあ楽しめました。
あと、設定とか描写にえげつないところがなくもないので、そういうのが苦手な人にはどうかなとも思いましたが。

隻眼の少女 (文春文庫)


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