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読了:medium : 霊媒探偵 城塚翡翠, 相沢沙呼 [読書日記]

* medium : 霊媒探偵 城塚翡翠, 相沢沙呼, 講談社, 9784065249710

相沢沙呼のベストセラーミステリ。2019~2020に各種の賞をだいぶ総なめにした作品である。相沢作品は初読。

先日から書店店頭に文庫が平置きになっており、しかし個人的に表紙絵の印象がどうも悪くて手を出さないままだったのだが、あちこちのベストミステリみたいなランキングに頻出しているのをみて、いちおう読んでおこうかなと入手したもの。

読み始めての印象は良くなかったですね。
なんじゃこのぶりぶりした人物造形は?だいたい《霊が視える》とか言って東野の初期ガリレオシリーズかよ?などなど。巻末が近付いてきたらもう先行きが見え見えのストーリー展開。どうしてこれがこんな絶賛を?と思いながら読み進めていたら・・・

え~~。え~~~~~!!!

いや、驚天動地とはこのことですね。しかもそれが次から次へ何発も。ほんとう参りました。
解説がこれまた濃ゆい話の連発で楽しすぎ。

表紙で食わず嫌いせずに読んでよかったと心底思う。

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)


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読了:世界推理短編傑作集6, 戸川安宣/編 [読書日記]

* 世界推理短編傑作集6, 戸川安宣/編, 東京創元社, 9784488100124

タイトル通り、世界の(といっても欧米に限るが)推理短編小説のアンソロジーである。
前書きその他に何回も書いてあるが、かの江戸川乱歩が編んだ同名のアンソロジーが1~5まで(創元推理に)存在していて、それを補完する6を出版したというもの。なんともマニアックな話である(それを買うほうもマニアックな者だということ)。

読み終わっての感想は、、、再読ものもあったけど、ひととおり舐めるつもりで読んでおいてよかったなというもの。超有名な逸品(ケメルマンとか)も収録されているし、トリックだけ超有名な某作品(別のアンソロジーで読了済み)も収録されているので、これを手に取るような擦れた読者は再読作品も多いのが普通かもしれない。といっても自分の場合、ふつうなら手に取らないよなあという様相のものもあったりするので、こういうアンソロジーだからこそ読めたんだよなということになる。

1~5と同じように、息が長く売れ続けると一読者としてはありがたい。
そう思って書棚を見たら、自分の蔵書は「世界短編傑作集」の1~5で、「世界推理短編傑作集」の1~5というのはこれをもとに2018年に整理しなおして改版したもののようだ。追加収録はポオやドイルあたりのメジャーどころらしいので、まあさすがに買いなおさなくてよいかなとは思っているところ。

世界推理短編傑作集6 (創元推理文庫 M ン 1-6)


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