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読了:増加博士の事件簿, 二階堂黎人 [読書日記]

* 増加博士の事件簿, 二階堂黎人, 講談社, 9784065124161

二階堂黎人の短編集である。フェル博士のパロディである増加博士が活躍するという作品。
帯紙には「あまりにもあまりにも不可解なダイイングメッセージ」とか「当代きってのトリックメーカーによる“本格”ショートショート」などという文句が並ぶ。二階堂作品なんてひさしぶりと思って手に取った。

目次をみると10ページほどの小品が多数掲載されている様子。どんなトリックネタなんだろうと思って読み始めたのですが・・・第1話を読みおえた時点で、うーんこれは・・・と。

続く2話目以降も基本的に同様のノリで話が進む。なにかの冗談かといぶかりつつ、最後まで全部読むと一連の謎がどうにかなるといった仕掛けなのかと思ったりして最後まで読み続けたのですが、期待は悪い方向に裏切られました。最後のほうにはちょっとだけ密室その他のトリック話も出てくるものの、驚きは無し。

「あまりにもあまりにも不可解なダイイングメッセージ」ってそういうメタっぽい二重の意味なんですかね。なんで二階堂こんなの書いたんでしょう。

増加博士の事件簿 (講談社文庫)


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