読了:初歩からのシャーロック・ホームズ, 北原 尚彦 [読書日記]
* 初歩からのシャーロック・ホームズ, 北原 尚彦, 中央公論新社, 9784121507068
シャーロックホームズの世界(?)を指南するといった趣向の解説本。北原氏はちゃきちゃきのシャーロッキアンとのことで、その種の著作を数冊読了済みである。
前半ではホームズが活躍した(という設定の)時代背景や当時のロンドン市の様子などを紹介。これがなかなかためになる。個人的には、登場人物紹介や作品のさわりの紹介よりは、こちらに紙数をもっと割いてもらいたかったかもしれない。人物紹介や作品紹介は、まあ言ってしまえば作品を読めばわかるわけだが、その時代の彼の国の雰囲気などは、歴史に通じているわけでも何でもない読者は知らないことが多いんじゃないかと思う。
同じ意味で、後半のコナンドイルの伝記的な章も興味深かったし、最後に紹介されるメディアミックスへの展開状況もこれまたとても面白く読んだ。特に映像化作品については、自分が昔にNHK深夜放送あたりでみたことがあるシリーズ(グレナダTV版というらしい)が紹介されていたりしたのがちょっとうれしかったり。
全体に指南書としては良いつくりと思いますが、本当の初心者(ホームズ本を読んだことが一度もない)人はこれを手に取ることはないと思う。難しい匙加減だろうなとは思いますが。
シャーロックホームズの世界(?)を指南するといった趣向の解説本。北原氏はちゃきちゃきのシャーロッキアンとのことで、その種の著作を数冊読了済みである。
前半ではホームズが活躍した(という設定の)時代背景や当時のロンドン市の様子などを紹介。これがなかなかためになる。個人的には、登場人物紹介や作品のさわりの紹介よりは、こちらに紙数をもっと割いてもらいたかったかもしれない。人物紹介や作品紹介は、まあ言ってしまえば作品を読めばわかるわけだが、その時代の彼の国の雰囲気などは、歴史に通じているわけでも何でもない読者は知らないことが多いんじゃないかと思う。
同じ意味で、後半のコナンドイルの伝記的な章も興味深かったし、最後に紹介されるメディアミックスへの展開状況もこれまたとても面白く読んだ。特に映像化作品については、自分が昔にNHK深夜放送あたりでみたことがあるシリーズ(グレナダTV版というらしい)が紹介されていたりしたのがちょっとうれしかったり。
全体に指南書としては良いつくりと思いますが、本当の初心者(ホームズ本を読んだことが一度もない)人はこれを手に取ることはないと思う。難しい匙加減だろうなとは思いますが。
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