読了:シュークリーム・パニック, 倉知淳 [読書日記]
* シュークリーム・パニック, 倉知淳, 講談社, 9784062937580
倉知淳の短編ミステリ6編を収録したもの。文庫は2017年の刊行。
6編は特に相互に関連性があるお話ではなく、長さもまちまちだし、作品のスタイルも違う感じだ。裏表紙には「傑作本格ミステリ作品を6編収録」とあるけれど、一部不条理もののような作品も混じっている気がするので、そのあたりどうとらえるかは読み手次第かもしれない。
個人的にミステリとして面白かったのは5つ目の「名探偵南郷九条の失策」。いやたしかに途中であれ?と思ったのだけれど、そのまま見過ごしてしまってヤラレタというやつです。
お話としてかなり楽しめたのは最後の「夏の終わりと僕らの影と」。ミステリ要素はまあこんなものかという印象だけれど、時代背景の始末も含めて、爽やかな読後感といったところでしょうか。短編アニメくらいできそうなお話でしたね。
なお、あとがきによると、2013年にノベルズ版で出たときには2分冊になっていたものを当初目論見通りに1冊にまとめたものとのこと。最初に目次を見たときに、シリーズものじゃない作品を集めて短編集に仕立てたものだと思い込んでいたのだが、そうではなかったようです。
倉知淳の短編ミステリ6編を収録したもの。文庫は2017年の刊行。
6編は特に相互に関連性があるお話ではなく、長さもまちまちだし、作品のスタイルも違う感じだ。裏表紙には「傑作本格ミステリ作品を6編収録」とあるけれど、一部不条理もののような作品も混じっている気がするので、そのあたりどうとらえるかは読み手次第かもしれない。
個人的にミステリとして面白かったのは5つ目の「名探偵南郷九条の失策」。いやたしかに途中であれ?と思ったのだけれど、そのまま見過ごしてしまってヤラレタというやつです。
お話としてかなり楽しめたのは最後の「夏の終わりと僕らの影と」。ミステリ要素はまあこんなものかという印象だけれど、時代背景の始末も含めて、爽やかな読後感といったところでしょうか。短編アニメくらいできそうなお話でしたね。
なお、あとがきによると、2013年にノベルズ版で出たときには2分冊になっていたものを当初目論見通りに1冊にまとめたものとのこと。最初に目次を見たときに、シリーズものじゃない作品を集めて短編集に仕立てたものだと思い込んでいたのだが、そうではなかったようです。
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