読了:密室と奇蹟 : J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー [読書日記]
* 密室と奇蹟 : J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー, 芦辺拓・桜庭一樹・田中啓文・加賀美雅之・小林泰三・鳥飼否宇・二階堂黎人, 東京創元社, 9784488400613
ディスクン・カーの書下ろしパスティーシュを集めたアンソロジー。2006年出版のものの文庫化である。
先日亡くなった小林泰三をはじめ、なかなかの執筆陣である。
最初から順に読んでいくわけだが、冒頭の芦辺作品でいきなり面食らう。放送局ネタ?しかもカー本人が登場?
次の桜庭も面食らう。舞台がムーランルージュというのは如何にもという感じなのだが、ある意味で怪奇趣味、ある意味で光と影の対比。うーん。
田中は例によって歴史ものに振りきっていたり、小林はタイトルから見立てかと思うとイヤイヤという意表もの。どれもこれも味わいが全然違う。アンソロジーのあるべき姿という話もありますが、なかなかついていくのが大変である。最後の二階堂作品は、いかにもという書きっぷりの密室もの。
全体的に作品レベルは高いですが、とにかくバラバラ感にちゃんとついていければ楽しめるんじゃないかと思います。
ディスクン・カーの書下ろしパスティーシュを集めたアンソロジー。2006年出版のものの文庫化である。
先日亡くなった小林泰三をはじめ、なかなかの執筆陣である。
最初から順に読んでいくわけだが、冒頭の芦辺作品でいきなり面食らう。放送局ネタ?しかもカー本人が登場?
次の桜庭も面食らう。舞台がムーランルージュというのは如何にもという感じなのだが、ある意味で怪奇趣味、ある意味で光と影の対比。うーん。
田中は例によって歴史ものに振りきっていたり、小林はタイトルから見立てかと思うとイヤイヤという意表もの。どれもこれも味わいが全然違う。アンソロジーのあるべき姿という話もありますが、なかなかついていくのが大変である。最後の二階堂作品は、いかにもという書きっぷりの密室もの。
全体的に作品レベルは高いですが、とにかくバラバラ感にちゃんとついていければ楽しめるんじゃないかと思います。
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