読了:エンデュアランス号漂流記 (South:the story of Shackletons last expedition 1914-1917), アーネスト・シャクルトン [読書日記]
* エンデュアランス号漂流記 (South:the story of Shackletons last expedition 1914-1917), アーネスト・シャクルトン, 木村義昌、谷口善也, 中央公論新社, 9784122042254
20世紀初頭の南極探検の顛末の記録(ノンフィクション)である。某所でのお勧めにより購入。
南極探検というと、スコットとアムンゼン、それに白瀬中尉、タロとジロくらいしか思いつかないので、この記録についても初めて聞いたというのが正直なところ。某所のお勧めというのも冒険譚というよりはリーダーとはかくあるのようなものだったので、ちょっとどうかなという先入観はあった。
読み進めていくと、思ったより詳細な記録がぎっしり。
航海と探検の準備作業から始まって、どういう経緯で結局漂流ということになってしまうのか、その事態にあって生還のために何を判断してどう行動したのか。まとまった文章としてはおそらく生還後に書かれているので多少の記憶違いや誇張にあたる部分もあるやもしれぬ。しかしなかなかどうして。食料をはじめとする資材がちゃくちゃくと減っていくのをどう対応するか、チーム全体が精神的に追い詰められてくるのをどう鼓舞するか、助かるために利用できそうな現地リソースがあるのかないのか。なんだか数年前に読んだ(映画にもなった)火星に一人とり残されたぞどうするSFと通じるものも。幼少期に○○漂流記やら、ヴェルヌとかの驚異の旅ものがたりの類をいくつも読んだクチとしては、最後まで一気に読んでしまった。ぱっと見は薄い装丁だがかなり読み応えあります。
20世紀初頭の南極探検の顛末の記録(ノンフィクション)である。某所でのお勧めにより購入。
南極探検というと、スコットとアムンゼン、それに白瀬中尉、タロとジロくらいしか思いつかないので、この記録についても初めて聞いたというのが正直なところ。某所のお勧めというのも冒険譚というよりはリーダーとはかくあるのようなものだったので、ちょっとどうかなという先入観はあった。
読み進めていくと、思ったより詳細な記録がぎっしり。
航海と探検の準備作業から始まって、どういう経緯で結局漂流ということになってしまうのか、その事態にあって生還のために何を判断してどう行動したのか。まとまった文章としてはおそらく生還後に書かれているので多少の記憶違いや誇張にあたる部分もあるやもしれぬ。しかしなかなかどうして。食料をはじめとする資材がちゃくちゃくと減っていくのをどう対応するか、チーム全体が精神的に追い詰められてくるのをどう鼓舞するか、助かるために利用できそうな現地リソースがあるのかないのか。なんだか数年前に読んだ(映画にもなった)火星に一人とり残されたぞどうするSFと通じるものも。幼少期に○○漂流記やら、ヴェルヌとかの驚異の旅ものがたりの類をいくつも読んだクチとしては、最後まで一気に読んでしまった。ぱっと見は薄い装丁だがかなり読み応えあります。
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