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読了:不穏な眠り, 若竹七海 [読書日記]

* 不穏な眠り, 若竹七海, 文藝春秋, 9784167913984

不運な女探偵・葉村晶シリーズの短編集である。
このシリーズ、最初は短編で始まったのだがこのところ長編ばかりが刊行されていたのである。個人的にはこのくらいの長さのお話にまとまっていたほうが座りが良いような気がしている。

今回も葉村探偵はあれやこれやの事件に巻き込まれる。いや、もちろん探偵なので依頼をうけて調査なりに取り掛かるわけだが、それにしても事件が色々とおこりすぎる。なんだか探偵が事件を呼んでいるかのよう。もちろん受けた仕事なので、最後にはきっちり始末、というか落とし前をつけるのが葉村探偵の真骨頂。いや~楽しい。

ともあれ、作中ところどころで語られるミステリうんちくやら古典ミステリへの言及もこのシリーズの眼目。こちとら数十年のミステリ読者キャリアがあるとはいえ、世界は広くて深いのである。うんちくをキーワードにググるだけでどんどん時間が過ぎる。これはこれでなんとも幸せなことではある。


不穏な眠り (文春文庫)


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