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読了:ウは宇宙船のウ (R is for rocket), レイ・ブラッドベリ [読書日記]

* ウは宇宙船のウ (R is for rocket), レイ・ブラッドベリ, 大西尹明, 東京創元社, 9784488612054

ブラッドベリの短編集である。1962年の出版。
ともかく半世紀前のSFである。宇宙と科学技術に関する内容が読者の予想を裏切ることこの上ない。しかしそれでいてちゃんと古典SFとして楽しく読める。すこし不思議な感じもする。

著者が前書きにもそのようなことを書いているが、少年の内面を描いたちょっとした幻想小説のような作品も含まれるし、冒険小説に近いものやら寓話のような趣のものもある。書かれた時代に思いをはせながら読み解くのがよさそうである。

個人的には、以前に別集で読んだことがある「霧笛」、「雷のとどろくような声」、「太陽の金色のりんご」などなども楽しめたが、「この地には虎数匹おれり」には瞠目。おぼろげな記憶であるが、ずっと昔に恐らくジュヴナイルで読んだことがある、と思えたのである(単に設定とストーリー展開が類似しているだけで、別の物語である可能性もあるのだが…)。

ともあれ、SF好きを辞任するのであれば一度は読んでおくべき作品群、なのでしょう。

ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)


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