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読了:レイクサイド, 東野圭吾 [読書日記]

* レイクサイド, 東野圭吾, 文芸春秋, 9784167110109

東野圭吾の長編ミステリ。2002年の作品。

冒頭からミステリというよりはサスペンス映画の雰囲気。主人公の並木君が避暑地の別荘地へと一人クルマを走らせるわけだが、怪しい携帯電話のやり取りであるとか、現地に到着するや否や(ぜったい愛人だよな~とバレバレな)女子が現れたりとか、ちょっとまいったなぁという読み始めの印象。

続けて並木君の不道徳?な行動がもろもろ描写されるのだが、この辺りからやや妙な感じになってくる。そして並木君が別荘地に戻ると、驚愕の事態が・・・というオープニングである。いやいやいやおかしいでしょうどうみてもその展開は?!先生~こんなのどうやって収拾するのよ!と思いながら、流れにまかせて読み進めていく。引き続き背徳的な空気を醸し出しながら、微妙につじつまが合わないストーリー。そして突然に明らかになる事件の真相?・・・というところで物語は唐突に幕を下ろす。

う~ん。サスペンスフルなお話でぐいぐいと読ませるという狙いはうまく当たっている感じなのですが、ミステリとしては個人的にはどうかなぁ、と。ちょっと推理というか真相へ到達する過程が強引すぎる印象。驚愕の結末という意味では、アリンガムの某作の二番煎じ的な何かを感じてしまう。映像化を意識?と思ったら、どうも2005年に薬師丸ひろ子ほかによる映画化がされていたようだ(見ていません)。

レイクサイド (文春文庫)


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