読了:大相撲殺人事件, 小森健太朗 [読書日記]
* 大相撲殺人事件, 小森健太朗, 文藝春秋, 9784167753283
相撲界を舞台にした連作ミステリである。小森作品は、「ローウェル城の密室」に続き2作目の読了。
本書入手の経緯は多分に軟弱なもの。いわゆるネットに流れている話題ネタ、背表紙のあらすじが奇抜すぎる!というのを見て、である。
実際それは奇抜である。抜粋しよう:「・・・しかし彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立会いの瞬間、爆死する力士、頭の無い前頭、密室状態の土俵で殺された行司・・・」。
本書は短編6話からなっているが、実質的に続きものである。読み始めてすぐ、ユーモアというかおバカな展開にクスクス。ちょっと先が思いやられるなぁ、と思いつつページを繰っていくと、謎の力士殺しとその鮮やかな解決の提示があって第1話は鮮やかに終了(これは「奇抜な凶器」ネタなのか?)。第2話はどうやら途中でネタ割れした気がするが、そんな凄惨な謎をさらっと解いて終了(元ネタは古典ミステリの某作のオマージュ?)。続いてはこれでもか~という規模の連続殺人事件。さらに、密室殺人もの、アリバイ崩しもの、嵐の館もの、と古典ミステリの王道パターンを下敷きにしたと思われる話が続く。
全編ずっとこれクスクス笑いながらも、時におおっと思えるネタが満載。もっとも、古典や本格ミステリをあるていど読みつけていないと鼻をつままれたような気になるかもしれない。その意味で読者を選ぶかもです。
相撲界を舞台にした連作ミステリである。小森作品は、「ローウェル城の密室」に続き2作目の読了。
本書入手の経緯は多分に軟弱なもの。いわゆるネットに流れている話題ネタ、背表紙のあらすじが奇抜すぎる!というのを見て、である。
実際それは奇抜である。抜粋しよう:「・・・しかし彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立会いの瞬間、爆死する力士、頭の無い前頭、密室状態の土俵で殺された行司・・・」。
本書は短編6話からなっているが、実質的に続きものである。読み始めてすぐ、ユーモアというかおバカな展開にクスクス。ちょっと先が思いやられるなぁ、と思いつつページを繰っていくと、謎の力士殺しとその鮮やかな解決の提示があって第1話は鮮やかに終了(これは「奇抜な凶器」ネタなのか?)。第2話はどうやら途中でネタ割れした気がするが、そんな凄惨な謎をさらっと解いて終了(元ネタは古典ミステリの某作のオマージュ?)。続いてはこれでもか~という規模の連続殺人事件。さらに、密室殺人もの、アリバイ崩しもの、嵐の館もの、と古典ミステリの王道パターンを下敷きにしたと思われる話が続く。
全編ずっとこれクスクス笑いながらも、時におおっと思えるネタが満載。もっとも、古典や本格ミステリをあるていど読みつけていないと鼻をつままれたような気になるかもしれない。その意味で読者を選ぶかもです。
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