読了:歴史のダイヤグラム 鉄道で見る日本近現代史, 原武史 [読書日記]
* 歴史のダイヤグラム 鉄道で見る日本近現代史, 原武史, 朝日新聞出版, 9784022951397
タイトル通り、日本近代史のいくつかのトピックスを鉄道という切り口で切り取ったエッセー本である。もともと朝日新聞の週刊のコラム欄に掲載されたものを編集しなおしたという体裁である。
タイトルもあって、宮脇俊三の「時刻表昭和史」のようなものを想像したのだが、切り口はだいぶん異なる。著者は筋金入りの鉄道マニアでもあるようなのだが、現役の政治分野の学者さんであるのだ。
そして内容は案外多岐にわたっている。日本史の教科書に必ず出てくるような人物がいつどの列車に乗って何をしたことによってその後の日本は・・・といった大掛かりな話から、著者自身が若いときに邂逅したローカル線のたたずまいの記憶、といった多分に私的な思い出まで。ばらばら感がないと言えばうそになるが、逆に通読している読者にとっては、自分の知らない方角から見た景色に光を当ててくれるという感覚になるのが嬉しい。
個人的には大船観音の話が興味深かったですね。種村直樹の逸話はきいたことがあったが、それ以外はほぼ初耳で。読みごたえあります。
タイトル通り、日本近代史のいくつかのトピックスを鉄道という切り口で切り取ったエッセー本である。もともと朝日新聞の週刊のコラム欄に掲載されたものを編集しなおしたという体裁である。
タイトルもあって、宮脇俊三の「時刻表昭和史」のようなものを想像したのだが、切り口はだいぶん異なる。著者は筋金入りの鉄道マニアでもあるようなのだが、現役の政治分野の学者さんであるのだ。
そして内容は案外多岐にわたっている。日本史の教科書に必ず出てくるような人物がいつどの列車に乗って何をしたことによってその後の日本は・・・といった大掛かりな話から、著者自身が若いときに邂逅したローカル線のたたずまいの記憶、といった多分に私的な思い出まで。ばらばら感がないと言えばうそになるが、逆に通読している読者にとっては、自分の知らない方角から見た景色に光を当ててくれるという感覚になるのが嬉しい。
個人的には大船観音の話が興味深かったですね。種村直樹の逸話はきいたことがあったが、それ以外はほぼ初耳で。読みごたえあります。
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