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読了:スタンフォード式最高の睡眠, 西野精治 [読書日記]

* スタンフォード式最高の睡眠, 西野精治, サンマーク出版, 9784763136015

睡眠の質を上げてパフォーマンスをあげましょうという本である。某所でお勧めされていたのがきっかけで手に取った。(18刷)

正直、タイトルがものすごく恥ずかしいと思えるのは気のせいか。著者の方はStanford(もちろんカリフォルニアはシリコンバレーの原動力になったあの有名大学のこと。キャンパスには何度かお邪魔しました)で研究活動をされているとのことなので、もちろん間違いではないのだが・・・研究者本人がよくこれでOKだしたなという印象が先に来る。

中身にはいると、まず随分と文字が大きくて行間が広く、段落分けも多用されているので見かけのボリュームよりはだいぶあっというまに読み切れる。近年の研究成果を(ものすごく)かいつまんで引用しながら(referenceは巻末に見開き2ページだけだが付いている)、睡眠の質とはそもそもどういうもので、普通の日本人が達すべき到達点はこれだというのを指南してもらえる、というように自分は受け止めた。

そのうえで、個人的に気に入らない点(1)本文中でやたらと多用される傍線とボールド。これ本当に研究者が書いたのだろうか?(もしくは本人の知らないところで編集者が(文字通り)編集しまくったのではないか?)。(2)ちゃんと校正していないのかもだが、例えばページ43のグラフ。nも明記されているし、エラーバーも描いてあるし、さすが、と一瞬思いました。が、エラーゼロの点って本当?とか、エラーバーの下限が欄外とかおかしいし、こまかいことを言えば横軸に単位がないとか。残念ながら、このグラフを見てから以降、最後まですっかりまゆつばな読み方になってしまった。(3)さらに巻末近くなってくるともう一点、論文掲載されて一定の検証済みの科学的事実と、著者本人が経験から感じている経験則レベルのことをいっしょくたにしている(ように見える)のも、冒頭で大上段にかまえたこの書籍の狙いからしてどうなのよ等と思えてしまう。

結局、手に取ったときにうっすら嫌な予感がした「出版社がこの会社」というところなのかも。もちろん、読む前からそんな失礼なことをいうべきではありませんがね。いやでもしかし、これ本当にご本人が執筆・校正されたのでしょうか。

スタンフォード式 最高の睡眠


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