読了:虹果て村の秘密 有栖川有栖 [読書日記]
* 虹果て村の秘密, 有栖川有栖, 講談社, 9784062775878
有栖川によるジュヴナイルものである。
ミステリ作家志望の少年と刑事志望の少女とが、夏休みに「虹果て村」にやってくるところから物語は始まる。
あくまで少年少女向けという味付けではあるが、密室トリックあり、ダイイングメッセージあり、ちょっとした冒険もありと盛りだくさん。
いとこのお姉さんの恋心とか、有栖川では珍しいうまそうな料理が登場したりとか、サイドのネタもばっちりだ。
文庫としてはそれほど厚手でもなく、また文字が大きめの型のせいか、かなりスラスラ高速で読めてしまう。
後書きにもあるが、この作品を読むことで、本格ミステリへの導入になってくれれば、という位置づけでかかれているとのことだ。
実は、最初読み始めた時にはこれがジュヴナイルという認識が無く、子供たちがまるでメインキャスト扱いだなぁ、この後どういう展開にするのかなぁ、と思っていたら彼らが主人公だった、というところ。ミステリとは関係なく時々出てくるチョイ鉄道マニアネタも楽しいが、全編を通じて、本格ミステリへの愛が満ちあふれている印象であった。
有栖川によるジュヴナイルものである。
ミステリ作家志望の少年と刑事志望の少女とが、夏休みに「虹果て村」にやってくるところから物語は始まる。
あくまで少年少女向けという味付けではあるが、密室トリックあり、ダイイングメッセージあり、ちょっとした冒険もありと盛りだくさん。
いとこのお姉さんの恋心とか、有栖川では珍しいうまそうな料理が登場したりとか、サイドのネタもばっちりだ。
文庫としてはそれほど厚手でもなく、また文字が大きめの型のせいか、かなりスラスラ高速で読めてしまう。
後書きにもあるが、この作品を読むことで、本格ミステリへの導入になってくれれば、という位置づけでかかれているとのことだ。
実は、最初読み始めた時にはこれがジュヴナイルという認識が無く、子供たちがまるでメインキャスト扱いだなぁ、この後どういう展開にするのかなぁ、と思っていたら彼らが主人公だった、というところ。ミステリとは関係なく時々出てくるチョイ鉄道マニアネタも楽しいが、全編を通じて、本格ミステリへの愛が満ちあふれている印象であった。
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