読了:問題解決室(ソリューション・ルーム)のミステリーな業務 伊園旬 [読書日記]
* 問題解決室(ソリューション・ルーム)のミステリーな業務, 伊園旬, 宝島社, 9784800201652
「このミス」大賞受賞作家による第3作品。2008年初出のものが文庫化されたもの。
六本木の片隅、とあるIT系大企業ビルの一角にオフィスを構える「問題解決室」(正式名称:(株)ソリューションワークス)の面々の活躍を描く、ミステリというよりはちょっとサスペンス系の作品だ。基本的に、殺人や傷害のような刑事事件はほとんど登場せず、大き目のまともな会社内で起きているもろもろの事件(?)を法律ギリギリの線でなんとかする、というのが本作の主題だ。
登場人物にいろいろ癖があって、彼らの物言いがやたらと面白いのと、主人公たる東クンが、ぼおっとしているようで内面でつぶやくあれこれが的を射ていてこれまた楽しい。事件がおきる「大企業」の日常的ないろんなことも、現時点でちょっとでも技術系の会社員をやっている人なら、ちょっと身につまされながらもあはははと笑える楽しい仕掛け満載である。
個人的には、ぜったいこれ映画かドラマにして映像コンテンツ化できると思う。基本的に、面白い小説の映像化が必ずしも成功すると主張するつもりはないが、ポジティブな意味で、これは映像向けでしょう。読み終えて、そういう気にさせる作品。
「このミス」大賞受賞作家による第3作品。2008年初出のものが文庫化されたもの。
六本木の片隅、とあるIT系大企業ビルの一角にオフィスを構える「問題解決室」(正式名称:(株)ソリューションワークス)の面々の活躍を描く、ミステリというよりはちょっとサスペンス系の作品だ。基本的に、殺人や傷害のような刑事事件はほとんど登場せず、大き目のまともな会社内で起きているもろもろの事件(?)を法律ギリギリの線でなんとかする、というのが本作の主題だ。
登場人物にいろいろ癖があって、彼らの物言いがやたらと面白いのと、主人公たる東クンが、ぼおっとしているようで内面でつぶやくあれこれが的を射ていてこれまた楽しい。事件がおきる「大企業」の日常的ないろんなことも、現時点でちょっとでも技術系の会社員をやっている人なら、ちょっと身につまされながらもあはははと笑える楽しい仕掛け満載である。
個人的には、ぜったいこれ映画かドラマにして映像コンテンツ化できると思う。基本的に、面白い小説の映像化が必ずしも成功すると主張するつもりはないが、ポジティブな意味で、これは映像向けでしょう。読み終えて、そういう気にさせる作品。
2012-10-28 18:40
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0