読了:ホテルジューシー 坂木司 [読書日記]
* ホテルジューシー, 坂木司, 角川書店, 9784043943845
ひきこもり探偵シリーズで有名な坂木による、新機軸の「日常の謎」系短編集である。何が新機軸に思えるかというと、主人公がやたら生活力にあふれる女子学生であり、ひきこもり探偵シリーズとはだいぶ毛色が違う感じ。
運命の流れと言うやつで那覇市内の裏通りの安ホテルへアルバイトとしてやってきた主人公が、ホテル従業員(といっても普通のおばちゃんとか、昼行灯なオーナ代行やら)や、相当わけ有りぽいいろんな泊まり客との間で、日常の謎(というにはちょっと重いテーマが多いけど)をずばずば解く、というお話。
読後感ですが、なんというのでしょうか、ふつうの日常の謎系ミステリを読んだあとにありがちなほんわか感がまるで浮かんでこない。どちらかというと大正~昭和の文豪が書いた小説なんかを読んだ後に残る、ずずんと心に残るわだかまりと言うか、社会の理不尽さの重さと言うか、そういう気持ちになる、ちょっと普通ではない(良い意味で)「日常の謎」ミステリ作品になってます。
坂木作品は、引きこもり探偵シリーズが全く合わなかったのでずっと避けていたのですが、まあ、こんなのも書くのだな、と認識を新たにしました。ただ、どうにもこの装丁は気に入らないですね、作品のイメージとぜんぜん違う。
ひきこもり探偵シリーズで有名な坂木による、新機軸の「日常の謎」系短編集である。何が新機軸に思えるかというと、主人公がやたら生活力にあふれる女子学生であり、ひきこもり探偵シリーズとはだいぶ毛色が違う感じ。
運命の流れと言うやつで那覇市内の裏通りの安ホテルへアルバイトとしてやってきた主人公が、ホテル従業員(といっても普通のおばちゃんとか、昼行灯なオーナ代行やら)や、相当わけ有りぽいいろんな泊まり客との間で、日常の謎(というにはちょっと重いテーマが多いけど)をずばずば解く、というお話。
読後感ですが、なんというのでしょうか、ふつうの日常の謎系ミステリを読んだあとにありがちなほんわか感がまるで浮かんでこない。どちらかというと大正~昭和の文豪が書いた小説なんかを読んだ後に残る、ずずんと心に残るわだかまりと言うか、社会の理不尽さの重さと言うか、そういう気持ちになる、ちょっと普通ではない(良い意味で)「日常の謎」ミステリ作品になってます。
坂木作品は、引きこもり探偵シリーズが全く合わなかったのでずっと避けていたのですが、まあ、こんなのも書くのだな、と認識を新たにしました。ただ、どうにもこの装丁は気に入らないですね、作品のイメージとぜんぜん違う。
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