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読了:大誘拐, 天藤真 [読書日記]

* 大誘拐, 天藤真, 東京創元社, 9784488408091

古典的名作である。1978年の発表。しばらく積読になっていたのをようやく読了。
そもそも積読にしたのも、「東西ミステリベスト100」の国内ベスト10のうち、読んでないのが当時4編。「虚無への供物」「ドグラ・マグラ」「魍魎の匣」と、もう1つがこれであったというのがきっかけ。4つのうち最初に「虚無・・・」と読んでしまって、後がくじけていたというのが実際のところ。

お話はというと、紀州の山奥にある名家のおばあさんを誘拐することにした3人組、しかし事態は思いもよらぬ方向へ・・・と。
こういう話であるのは知ったうえで読んでいるのだが、ページを繰りながらいやはやこういうことかまてまてと驚きあきれながらも、続きを着々と読み進んでしまうストーリテリングの面白さがポイント。
途中から、なんとなくこれって背後の狙いは〇〇?と思っていたのは、半分あたり。書かれた時代的なものもあるのでしょう。わざわざトライスターとか出してきて、伏線として絶対にあやしい(笑)。

まぁ論理的にみてちょっと強引な展開もなくもないのですが、全体に良い意味で映画的というか、読んで楽しめますね。
名作といわれるものはやはり読んでおくべきと思えた一冊。

大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)


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