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読了:「十五少年漂流記」への旅 : 幻の島を探して, 椎名誠 [読書日記]

* 「十五少年漂流記」への旅 : 幻の島を探して, 椎名誠, 新潮社, 9784101448428

タイトル通り、ジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」の舞台である「チェアマン島」を探しに行くというエッセー本である。2008年刊行の文庫化である。

「十五少年漂流記」、別名「2年間の休暇」は、小中学生くらいのときに何度も読み返した本。最初は子供向けの抄訳のような本、次に福音館書店の箱入りのハードカバーを入手して、何度も読んだ。舞台の孤島のモデルの島がマゼラン海峡近くにあるというのは知っていたのだが、そこにいてみるという話かあ、ということで購入。

ところが冒頭に掲示されている世界地図を見ておや?と思う。ニュージーランド本島沖にある「チャタム諸島」というのがゴシック体でわざわざ書かれているのだ。あれ?マゼラン海峡の話じゃないの?

このあたりの詳しいところは実際に読んでいただくとして、あくまでこの本はドキュメンタリとかではなく、エッセーであるというのがポイント。上に書いた趣旨で突っ走る本かというとちょっと違うのだ。十五少年が書かれた国際的な背景の話とかはなるほどねという内容なのだが、最初のほうにそれなりに紙数を使って書かれている北極圏のツンドラの辛い話とか、タイトルと関係ないよなあ、と。何かの伏線なのかとも思ったりもしたが、自分の文章読解力に問題があるのか、どうチェアマン島につながるのか最後までわからなかったのだ。

旅のエッセーはだいぶ読みつけているつもりだったのですが、読んでる分野が鉄道ものに偏り過ぎていたのを反省するべきなのかも?

「十五少年漂流記」への旅 ―幻の島を探して (新潮文庫)


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