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読了:悪魔の星 (A Case of Conscience) ジェイムズ・ブリッシュ [読書日記]

* 悪魔の星 (A Case of Conscience), ジェイムズ・ブリッシュ, 井上一夫, 東京創元社, 9784488622015

爬虫類の知的生命体が住む惑星リチアとリチア人と地球文明との接触を描く。ヒューゴー賞受賞作。

ものがたりは、地球から惑星リチアへ調査団がすでに派遣されているところから始まる。地球環境に酷似しているものの、生命の進化や、リチア人の操る技術の状況などがかなり特異で、そのあたりをがっちりと描写したハードSFなのかと思って読み進めていると、、、途中で肩透かしを食らいました。
本作は後半2/3くらいが第2部という構成なのだが、ここでの主眼はあまり科学的な観点ではなくなるのだ。(どちらかというと社会的な観点)
そしてさらに取っ付きの悪いことに、なぜリチアが悪魔の星かという説明のあたりが、カトリックの信ずるところによると云々・・・という宗教めいた、しかもカトリックの背景情報がよくわかっていないと何を問題にしているのかさっぱりわからない・・・という状況に読者は陥るのだ。

このため、はっきり言って途中からかなり読み進むのに努力を必要とする状態であった。
あまり一般的な日本人向けではないかもしれない。

悪魔の星 (創元SF文庫)


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