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読了:みやこさわぎ(お蔦さんの神楽坂日記), 西條奈加 [読書日記]

* みやこさわぎ(お蔦さんの神楽坂日記), 西條奈加, 東京創元社, 9784488430139

東京は神楽坂界隈を舞台にした短編連作ミステリのシリーズ第3弾である。本書は7編を収録。いまや直木賞作家ということで帯紙もずいぶんと派手な扱いになっている。さすがですね。

カバーの表紙絵は阿波踊り(おんな踊り)の行列のイラストなのだが、たまたま知り合いが神楽坂の祭りで阿波踊りを踊っているという話を聞いたことがあったので、おおなるほどと変なところで納得。

さて、直木賞受賞作は歴史ものだということだが、本作は現代の日本。神楽坂に住まう元・芸妓のお蔦さん、通学の都合で同居している孫で料理好きの望くん、この二人を軸に人情味あふれる日常の謎ミステリ物語が展開される、はしばしに望くんお手製の旨そうな家庭料理も披露され…、という前作までの鉄板の流れは健在である。

個人的にお気に入りは「アリのままで」。基本的にこのシリーズは日常の謎系なので、机に向かって伏線を読み解きながらじっくり読む、というより、寝っ転がって音楽でも流しながら気楽に読む、という感じなのだが、これは途中に座り直した。えっ、ミス・マープルとかの方向性?と。そして結末は・・・いや、楽しませてもらいました。

とにかく読後感はあたたか。第4弾も楽しみにしてます。

みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)


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